歴史の証言、明治史料館

国道一号線沿いにレンガ色の瀟洒な建物が目を引く。沼津市の明治史料館である。
ここには明治の歴史に異彩をはなった沼津兵学校の歴史と教育者・政治家として知られた江原素六の史料がある。

江原素六は、幕臣で昌平坂学問所に学び維新後、静岡藩少参事となり沼津に赴任、沼津兵学校、付属小学校などの創設に力を入れた。


初代の頭取に当時の洋学の第一人者西周をまねき、教授陣にも近代的実学の権威を擁し「留学するなら沼津へ」といわれた。
また、小学校は徳川藩が設立しものたが、在方町方の有志の子弟の入学も許し洋学の授業など近代的な小学校教育の先駆者となった。


しかし、沼津兵学校は、明治五年政府の方針で兵部省の所管に移り廃止されたが、近代化に貢献した人材を輩出した。
その後、江原素六は帝国議会開設とともに衆議院議員になり、教育界では麻布中学の開設、キリスト教の伝道事業に貢献した。