天高く 手づくりロケット発射


2004年10月16日、静岡県岡部町の殿地区特設会場で2年ぶりに朝比奈大龍勢が打ち上げられた。
朝比奈大龍勢は、今川時代この地を支配していた朝比奈氏の朝比奈城と岡部氏の朝日山城の間で行われていたノロシ通信が起源と言われている。


このような手づくりロケツト、農民ロケットは全国的にも4箇所しか残っていない珍しいもので、静岡県指定無形民俗文化財になっている。

今年は岡部町制50周年記念とあって、地元の住民でつくられた13組の龍勢連が総数30本の手づくりロケットを打ち上げた。
龍勢は長さ10メートル以上の竹の先に火薬を詰めた吹き筒があり、発射台から勢いよく天に上がる。

発射前には、龍勢の特徴や応援する地域を謡い込んだ短歌が朗々と披露され打ち上げに花を添える。

はるかなる古人の技     今に伝えん

我が魂鎮めよ     西龍の舞い    (西の宮龍勢連)

大龍勢は、白煙を上げながら上空300mほど上昇、最後に先端が割れ連星、龍、花傘など曲物(飾り)が色とりどりの煙を吐きながら舞い降りる。


夜間にも、夜打ちの部があり、里山の夜空を龍勢の焔が彩り、観光客らを楽しませていた。
写真提供:静岡市古庄  羽根田茂次氏